求められている2025年問題への対処法とは

日本に数ある職種の中でも医療系は介護系と並ぶ離職率の高い業界と言われています。医師、看護師共に離職をする人が多く、これによって起こると懸念されているのが2025年問題です。

2025年問題とは、1940年代の第一次ベビーブームに生まれた団塊の世代が75歳を迎えた時に患者数に対して医療従事者が不足する状態を指します。この問題を解決する上で必要となるのが離職対策です。人手不足は、新しい看護師の人数よりも離職する人数が上回っていることが原因とされています。そのため、離職者を出さないように環境を変える努力が必要なのです。

主な対策として挙げられるのが、積極的なコミュニケーションです。時代の移り変わりの中で男性看護師の割合も増えているとはいえ、大半の病院が女性看護師が中心である現状は否めません。

集団行動を好む女性は、職場でも気の合う仲間だけで仲良くしてそれ以外を排除するなどの行動を取ることがあります。こうした行動で転職や新人看護師が輪の中に入れずに孤立してしまうケースも少なくありません。特定のグループを作らずに全員が仲良くできるように、ミーティングや懇親会などで意見交換をするなど、理解を深めることが必要と言えるでしょう。

看護師の仕事は激務になりやすく、シフト勤務で生活スタイルが乱れがちです。そのため、肉体的、精神的な負担の大きさも離職の原因と考えられています。2025年問題では、通常の2交替勤務から準夜勤を加えた3交替にして負担を減らすといった改革も行っていかなくてはいけないでしょう。